スタッフブログ
STAFF BLOG2022.09.05 / 笹川
部屋の大きさはどこまで大きくできる?
こんにちは。
新潟で注文住宅・デザイン住宅を手掛けている「ディテールホーム」新潟支店 工務担当の笹川です。
最近は涼しくて何よりです。
猛暑日では外にいるだけで身の危険を感じますが、 そんな中作業までしていた職人さんたちは流石です。
感謝しかありません。
だからこそ、いつまでたっても元気なんですかね。
あの強靭すぎる体力にはついていける気がしません💦
部屋の大きさと梁の関係について
さて、今回は部屋の大きさについてお話しようと思います。
部屋の大きさは残念ながら物理的にいくらでも大きくできるわけではありません。
大事なのが梁と呼ばれる部材で、この画像の柱上部に直交方向で取り付けられているものになります。
ご覧のように大きさがまちまちとなっており、 ざっくり説明すると長ければ長いほど大きくなっていきます。
そして大きすぎる梁は納まりません!
というのを詳しく説明していこうと思います。
まず、木造住宅で洋室〇畳とあれば、 下記寸法が想像する部屋のサイズになります。
柱芯々で
6畳 3640mm×2730mm
8畳 3640mm×3640mm
10畳 3640mm×4550mm
12畳 3640mm×5460mm
畳数が変わってもイメージする左側の3640mmという寸法は変わりません。
これが次にお話しする梁スパンだと思ってください。
木造住宅の場合、上記のように部屋の最大梁スパンは3640mm、 長くても4550mmくらいでしょうか。
というのも梁をあまりにも長くすると前述のとおり梁成(梁の高さ) を大きくしなければ強度不足でたわみ等発生します。
木の枝は手で曲げたり折ったりできますが、木の幹は手で曲げらないイメージです。
しかし大きくするにも限度があり、コストもかかります。
そのためコストを抑えるつつ、居住性も確保できる
3640mmがバランスが取れる為、一般的となっているんですね。
詳しくは断面二次モーメントや断面係数などの計算で大きさを求められますが、 私では頭が痛くなるので説明はしません・・・
日々構造計算をしている方々は本当にすごいです!
仮に大空間を作ろうとした場合、
例えば、1F天井と2F床の間の天井裏スペースはだいたい400~500くらい、そのスペースに上の画像のとおり梁や配管、換気ダクト、電気配線などが通っています。
梁スパンが3640mmであれば、状況にもよりますが梁成300mm前後ですかね、 問題なく天井裏に納まります。
しかし、5メートル、6メートルと梁を飛ばした場合、
梁成は600mm、700mm・・・?どれくらいでしょうかね。
もう天井裏スペースに入りません!ということになります。
とはいえ方法はいくらでもあります。
梁を表す、階高を高くし天井裏スペースを確保し梁を大きく、トラス、鉄骨etc.
このように方法がないわけではありませんが、コストがかかってしまいます。
あとはこのように意匠的な化粧柱として柱を見せるよう配置すれば、柱で梁を受け大きな空間も可能となりますし構造的にもコスト的にも◎。
他にもやりようはあることでしょう。
なんにせよ可能性は無限大!自分のやりたいようにするのが一番ですので、まずは一度ご相談ください
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