スタッフブログ
STAFF BLOG2018.12.10 / 外山
フォルムデザインの概念を伝播する
こんにちは 県央支店の外山です。
初雪が降る時期となりましたが いかがお過ごしでしょうか?
今回は 雪が降る地域に暮らしながらも、内と外の空間を いかにしてつなげ、より 広く 開放的な空間のつくり方のヒントとなる お話しです。
完成見学会などで ご覧いただいた方も いらっしゃると思いますが、当社では 室内建具に カミヤ の 「フルハイトドア」 を採用しております。( シリーズにより 標準建具は 異なります )
「フルハイトドア」には、枠自体が壁の中に埋め込まれた「ステルスモード」と、色彩がドア本体とコーディネートされた「インセットモード」の2種類の枠が用意されています。
当社では 枠 の見えない「ステルスモード」を採用しております。
特徴としては その名のとおり、「こっそり」と壁の中に存在して枠の機能を果たす。
ステルス枠は、従来のドアの納まりの常識を超えた、全く新しい形状。これによりドアを壁面化させ、すっきりとした空間が生み出されます。そして、ドアを閉めたときの、壁とフラットになる独特の納まりが これまでの日本の室内ドアにはないすっきり感を実現しています。
カミヤさん の この フォルムデザインに対する こだわり に 感銘を受け、この概念を 屋外の窓・サッシに展開させ 「内と外をつなぐ」空間づくりに 応用してみました。
キッチンサイドの壁タイルを室内で折り返し、FIX窓を介して 壁タイルが 外 へとつづく。
壁タイル とともに 天井の レッドシダー貼り も 内と外をつないでいる。
外部のタイルの下地は 防水処理が施されている。理想は 窓ガラスを タイルが突き抜けてゆくイメージだが、サッシの枠は 存在してしまう。万が一のガラスの破損・交換にも配慮し、押縁(おしぶち)は残すカタチとしたが、枠を できる限りスリムにまとめるため サッシは LIXIL の サーモスX を採用している。
和モダンの空間にも展開。内と外をつなぐ 横格子が 坪庭と 室内を 一体化させる役割りを担っている。
外部の格子は メンテナンス性に配慮し アルミ型材ベースに 木目調シート貼りのものを採用。室内は ホワイトウッドの無垢材を用いた。お好みの樹種で組み合わせることで より味わいも深まる。 内と外で 格子の形状・スキマの間隔を 揃えることで 空間が一つとなり、室内にいながら 坪庭に 手が届くような錯覚にとらわれる。
こちらも 万が一の ガラスの破損・交換にも配慮し、内側の押縁(おしぶち)を残すカタチにしている。押縁ギリギリまで 格子を 配置しないと 「つながり」が生まれない。しかし ギリギリでは 押縁を取り外すことができない。そこで 格子の組み方を パネルに格子を取付けたユニット形状とし、取付・取外しが容易にできる形状とした。メンテナンス性にも配慮されたデザインが そこに暮らす人に 「 より深い 心地よさ 」 をもたらす。
これからも 様々な発想をベースに お客様に ご満足いただける デザインを ご提案させていただきます 。
日頃より たいへんお世話になっております 神谷コーポレーション(株)の 長尾さん・浅井さん に 改めて 感謝いたします。
商品の提案のみならず、考え方や 取り組みの姿勢 などの情報交換などもさせていただき 今後とも 末永くお付き合いさせていただきます様 よろしくお願いいたします。