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2019.06.26  / 目黒

「あかり」を考える

こんにちは!

ムーミンはカバじゃない!ってことを最近知った目黒です。

皆さんは 今年新しく出来た「ムーミンバレーパーク」はご存じですか?または行かれましたか?

ミーハー目黒は早速行ってきました。

 

 

 

だだっぴろい湖のほとりに造られたテーマパークは、自然に囲まれていてマイナスイオンが漂う美しい場所です。(ただし人がごった返していなければ)

オープン初年度ゆえに、まだまだとても混んでいます。

 

今回は「ムーミン」ではなく、「あかり」についてお話しします。

 

<あかりについて>

 

「あかり」にはふたつの字があり、「明かり」と「灯り」があります。

自然光のこと「明かり」と呼び、灯火つまり照明のことを「灯り」と呼びます。

どちらも「あかり」でともに空間を生かすのに大切な役割があります。

今回は「灯り」の方についてお話しさせて頂きます。

 

<「灯り」について>

 

建物における「灯り」、つまり照明器具を選ぶという設計作業は、いつも頭を悩ませています。

色々なところに行ってヒントを得ることもたくさんあります。

たとえばリビングの天井が高く勾配の天井になっているところで、大きさの異なる丸い照明をいくつかランダムにぶら下げてみました。

 

ダウンライトの平面的な照明よりも、音符のように軽やかな雰囲気を受けます。

こちらは十日町のキナーレというところの2階カフェのところをイメージしました。

 

ちなみにムーミンバレーパークのミュージアムショップも同様のデザインでした。

 

また、照明の灯りが何処を照らすかということも非常に重要なポイントです。

例えば机の上であれば机上面を明るくしたり、絵を飾れば絵が生えるようにスポットを当てたりします。

ムーミンパークの湖に、ムーミンのパパが作ったと云われる水浴び小屋があります。

夜になると綺麗に小屋がライトアップされ、それをつなぐ桟橋は歩ける程度の明るさを放ち、小屋を引き立てています。

 

住宅の庭や外構にシンボルツリーを植樹することがあります。

樹にどの方向から灯りを当てるかで、表情が変わってきます。

 

【左】は斜め上から照らしています。付近も明るくなります。

【中央】下から木だけを照らしています。木だけの存在感を出しています。

【右】同じ下からですが、バックの壁面にも光を当てているので、木の影が壁に映し出されています。

 

この他に間接照明という灯りの取り方もあります。

照明器具なんか見えなくて、どこからか、なんとなく明るいというのが、照明計画の一つの理想とも言えます。

 

さて、「灯り」といものが、「闇」や「影」と隣合せになっているから、初めて意味を持つということになります。

こんなことに意識することが出来るのも、この仕事に就いていることに他なりません。

とても奥深く、興味深いですよね。

 

ちなみに、このムーミンバレーパークにはディズニーランドのように「隠れムーミン」たるものが、あちらこちらにあるようです。

私は1個しか見つけられませんでした。

訪れた際は是非さがしてみてください。(小トトロに見えなくもないが…)

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