スタッフブログ
STAFF BLOG2023.08.05 / 外山
和モダンの上品さに触れる暮らし【素材編①】
こんにちは。
新潟で注文住宅・デザイン住宅を新築している「ディテールホーム」県央支店の外山です。
和モダンスイートのしつらえを、普段の暮らしの中に
今年の5月以降、それまでよりもお出かけされる機会が増えた方も少なくないと思います。
宿泊での旅行では、心なごむ空間でゆったりと過ごしたい!とお考えの方もたくさんいらっしゃると思います。
最近では、旅館でも趣向を凝らしたスイートルームにこだわるラグジュアリーな宿が増え、人気を集めています。
そんな話題のホテルのような快適さを備えつつも、和のやわらかな情緒やおもてなしを提供してくれる和モダンスイートのしつらえを、普段の暮らしの中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
日常の暮らしの中で、見て・触れて・感じる家づくりに欠かせない素材といえば「木材」。
特に、無垢の木材は上手く活用することで、住む人に安らぎや趣きを与えてくれます。
さらに、無垢木材にひと手間加えることで、木本来の特性を活かしながら、さらに魅力的な表情を引き出すことができます。
日本の伝統的な技法である『なぐり加工』。
木工に用いられる工具などを使って、木材に凹凸をつける表面加工を加えることで、光の反射によって素材感が際立ち、デザイン要素としてもその表情を愉しむことができます。
坪庭を眺める地窓の手前にはタモの床板を配置。
樹種の持ち味を引き出す表面加工は『亀甲』を選択。
なぐり加工の代表的な形状である六角形が連なる亀甲文様は、古来福を招く吉祥文様とされてきました。
写真は無塗装の状態。
このあと植物オイルが塗布されます。
植物オイルは木材に浸透し濡れ色になるので、木が持つ本来の色や木目を引き立てる効果があり、しっとりとした仕上がりになります。
吊押入れの下には、アメリカンブラックチェリーの床板を配置。
削りたての芯材は明るい琥珀色ですが、時を経てツヤと色が深まり美しさを増していきます。
表面加工のハンドスクレイプは、一枚一枚 手で削ったような凹凸で、波のような立体的な表情が印象的です。
吊押入れの下に間接照明を配置することで、空間に奥行きが生まれる。
マリタイムパインの質感にスプーンカットの表面加工を施すことで、光の反射によって素材の魅力が引き出されている。
スプーンで削ったかのような丸みのある模様で、流れるようなリズム感が印象的。
照明を落とし、自然光で陰影を愉しむ。
洋室と一体となる和室だからこそ、スッキリとした造りで調和を保ちつつ、随所で和の趣を感じられるようコーディネートされている。
アメリカンブラックチェリーの表面に施された加工はスプーンカット。
同じ素材でも、先ほどのハンドスクレイプ加工とは全く別の表情を魅せる。
吊押入れの下の床の間には、地窓を設け、自然の光を取り入れている。
堅くしっかりとしたヨーロピアンオークの表面に、鋭角的な削り跡を残した幾何学模様のナイフカットが施されている。
自然光を空間に採り入れることによって、季節や時間の移ろいを感じ取ってきた日本人の感性・美意識が『なぐり加工』を生み出している。
ヨーロピアンオークの表面には、空間にランダムな陰影を作り出すスプーンカットが施されている。
信楽焼の花器と手織りの麻生地を組み合わせたタペストリータイプの一輪挿しと『なぐり加工』を施した床板がバランスよく調和する。
置き型ランプの水平方向の灯りによって、床板に陰影が生まれ表情がより豊かになる。
加工がしやすく家具などによく使われる、アルダーの表面にスプーンカットが施されている。
サイドからの灯りが無垢木材ならではの魅力をさらに際立たせている。
それぞれの特徴を活かした無垢木材と、それに合わせた『なぐり加工』の例をご紹介させて頂きました。
10月に三条市で予定しております完成見学会では、なぐり加工を施した無垢木材を体感することができます。
日本の伝統的な技法が施された無垢の表情をぜひ一度、見て触れてみてはいかがでしょうか。
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