スタッフブログ
STAFF BLOG2023.11.17 / 内山
建物の敷地境界とは?隣接の土地と自分の土地との境界を知ることが大切
こんにちは。
新潟で注文住宅・デザイン住宅を新築している「ディテールホーム」新潟支店の内山です。
☆(・ω・)ノ
■明治の「押入」考。■
前回のblog冒頭で「クローゼットの中身、季節が交錯してカオスです…」と書きました。
この11月も気温の乱高下で「これぞカオス」などと思っていたところ、こんな投稿をみつけました。
第十八話 「左之助と錦絵」 https://t.co/S0mWXNbXJV #るろ剣感想
このシーン、床下に変更になったのはアニメスタッフさんの時代考証の賜物。
この時代、押入れは裕福な家の客間にしかなかったそうです。私は知らなかった!— 黒碕薫🌼 (@kaworu963) November 3, 2023
放送中のアニメ「るろうに剣心」について、同作品の脚本担当もされている小説家・脚本家の黒碕薫(くろさきかおる)先生の気づきですが
「私も知らなかった!そうなんだ!!」でした。
「床下に武器が隠されている」シーン、原作では「押入」だそうで。
明日から決闘で煉獄さん大暴れだろうな( ˘•ω•˘ ).。O
月岡津南の炸裂弾3つ程投げたら
勝てないかな?🤔
煉獄なだけに、、、、#ジャンプチ pic.twitter.com/PH0mbK2CJ6— とも@ジャンプチ (@jantomo1985) May 2, 2020
明治期は「『押入』を設けるスペースがあるのは裕福な家のみ」という時代だったのですね。
(時代考証担当に、大河ドラマの考証でも有名な先生が名を連ねていらっしゃるのは存じていたのですが、考証による変更の具体例が見られて嬉しい事例でした。)
そう考えると、今の私達の生活空間は…!✧
「そうか、クローゼット(がある我が家)は贅沢!( ・ㅂ・)وグッ」
…などと、建築史に結び付けて悦に浸る秋です。
皆様、どんな秋をお過ごしですか?
■全てを司る?「境界」のお話。■
冒頭からマニアックですが、今回ずっとマニアックです。
「境界」のお話。
敷地の境界、意識してご覧になったことはございますか?杭や鋲など、こんな「目印」が設置してあります。
(髙橋調査設計様HPより)
「いや…もっとデザインなどの話を…?」
…わかります。「地味トーーク!」なのは重々承知でございます。
でもですね、大事なのですよ、境!界!!(力説)
なぜなら
・境界の位置によって、敷地の「面積」が決まり
・敷地の「面積」によって、建てられる建物の大きさが変わり(建蔽(けんぺい)率・容積率)
建物の高さも決まり(斜線制限)
・建物の大きさによって、予算が変わり…
…ほら!全てを司る!!(※個人の意見です)
細かい法律(=建築基準法)の話は抜きにしても、自分の敷地とお隣の敷地の境目をはっきりさせる事は大切ですよね。
(他人の土地に建築するわけにはいきませんので。逆も然り。)
境界を明確にしておくことは、「土地」という「自分の財産を守る」事にもなります。
「おうちのデザインどうしようか?」と共に、ご自分の「土地」の「境界」も気に掛けてみてくださいね。
建築工事を検討中だけれども「あれ?うちの土地の境界がよくわからない…」という際も、どうぞお気軽にご相談ください。(場合により土地家屋調査士さんのご紹介もいたします)
■世界遺産で発見「レア境界杭」。■
そんな「境界」ですが、旅先で「ネーム入り」の境界杭を発見しました。
シルバーのプレートにご注目。見えますでしょうか?
「境 界 清 水 寺」。
そう、あの「清水寺」です。
行ってきました、古都・京都!(blogで取り上げるのも久し振りですね)
(修学旅行生だらけでした!周囲が楽しそうに記念撮影をする中、一人黙々と建物と境界を撮るシュールな大人。)
「清水の舞台」でお馴染みの清水寺。世界文化遺産「古都京都の文化遺産」17ヶ所のうちの一つでもありますね。
写真は、清水寺の境内にある「地主神社」(じしゅじんじゃ)との境界です。
※地主神社は「社殿修復工事中」につき、2025年頃まで参拝不可
地主神社の修復現場にいらした京都府教育委員会・文化財保護課ご担当者様に尋ねたところ、明治期の「神仏分離」で「寺」と「神社」の管理を分離した際に、土地の境界も明確にしたそうです。
(マニアックな質問ですね~!その目線で考えたことがなかったです!」とのご感想を賜りました)
そんな「ネーム入り」の清水寺境界杭、ちょっとプレミアム感がありますよね。
その他にも見つけました「世界遺産の境界杭」。
「映える」方の写真と共にお楽しみください。
まずは宇治上神社
神社建築としては現存最古といわれる「本殿」(=国宝)正面から、右側手前にて発見。(他にもいくつか発見)
注目点は、目立たない様に?「赤い部分」を緑色でコーティングしている(と思われる)ところ。他ではこのタイプは見つけられませんでした。
続いて、数年振りに訪れました 平等院(10円硬貨でお馴染みですね)
鳳凰堂、向かって左側手前の砂利敷部分にて発見。(奇跡の無人写真)
こちらはシンプルなタイプ。景観にも自然に馴染んでいました。
(我ながらよく見つけたなと思いました)
…という、一般的な「観光」と一味違う「マニアック・世界遺産紀行」でした。
(この旅で「世界文化遺産 古都京都の文化財」17ヶ所コンプリートいたしました!ここまで長かったー…)
弊社の世界遺産担当といえば藤井さんですが、もしどこかの世界遺産で「境界」見つけたら教えてください。(過去に見た事あります?)
■※余談※■
地主神社の修復工事内容についても伺ったのでお話ししたいところですが(蓋開けてみての状況、どこをどう保存するか、補修内容の決定に至るまで、進め方、使用建材、予算、etc…)長くなるのでいつか機会があれば。
住宅のリフォーム・リノベーション工事と通ずる部分もあり、そうした意味でも、とても学びになりました。
(武田さん、世界遺産・国宝・文化財の修復も、近いことを仰ってましたよ。)
■今回のおやつ。■
定例、今回のおやつ写真はこちら。
冒頭のトーク、今回もきちんと回収させていただきます。✧(˙꒳˙ )キリッ
ではまた次の機会に!
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